こちらの記事は2017年12月にSuicaポイントクラブが統合された時のものです。
その後2018年6月28にはビューカードの利用で貯まるビューサンクスポイントもJRE POINTに共通化されました。
その内容についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひご確認ください。
以下2017年12月当時のものですが、随時更新はしていきたいと思います。
2017年12月5日(火)SuicaポイントはJRE POINTに統合されました。
2016年2月23日にスタートしたJRE POINT、当初はアトレなどのJR東日本の主要な駅ビルの提示で貯まるポイントカードの共通化からスタートしたため、対象の駅ビルを使う人のためのポイントサービスという感じでした。
そもそもJRE POINTが目指していたのは、現状JR東日本の各サービスが発行する異なる以下のポイント
- ビューカード(クレジットカード):ビューサンクスポイント
- Suica(電子マネー):Suicaポイント(Suicaポイントクラブ登録者のみ)
- えきねっと(乗車券や特急券のネット予約サービス):えきねっとポイント
の統合ということですが、2018年6月28日時点で、Suicaポイント、ビューサンクスポイントは共通化により、残っているのはえきねっとポイントということになります。
個人的には、通勤でJR東日本のSuica定期券を使っているのでビックカメラSuicaカードを作ってSuica定期券にオートチャージし駅での買い物などでSuicaポイントを貯めていていますが、JRE POINTカードは持っていなかったため、気になって色々調べてみました。
もくじ
SuicaポイントのJRE POINT への共通化とは?
JRE POINTのサイトで発表された内容です。
2017年12月5日(火)に、SuicaポイントをJRE POINT へ共通化します。
これにより、「駅ビル等で貯まったJRE POINT」と「登録したSuicaのご利用で貯まるJRE POINT」(現Suicaポイント)をひとつにまとめて、合算してご利用できるようになります。貯まったJRE POINTは、これまで通り駅ビル等でご利用いただけるほか、Suicaへのチャージができるようになり、2018年3月からは、Suicaグリーン券への交換もできるようになります。ビューカードのご利用で貯まるビューサンクスポイントも2018年度中にJRE POINTへ共通化し、さらに貯めやすく使いやすいポイントサービスを目指してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
共通化前のSuicaポイントクラブからの変更点
JRE POINTへの共通化により変更されるのは大きく以下の3点のようです。
- Suicaの利用で貯まるのがSuicaポイントからJRE POINTになる
- JRE POINTをSuicaへのチャージに利用できるようになる
- JRE POINTでSuicaグリーン券が購入できるようになる
今回の共通化で一部Suicaによるポイント付与が終了になる店舗もあるようですが、JRE POINTとSuicaポイントクラブの両方に加盟しているお店なら、JRE POINTカードの提示とSuicaでの支払いでJRE POINTの2重取りができます。
JRE POINTは100円(税抜)で1JRE POINT、Suicaポイントはお店によってレートは異なりますが、およそ200円につき1Suicaポイントですので、2重取りできるお店なら還元率1.5%位になります。
とはいえ両方に加盟している駅ビルは東京駅構内にあるGRANROOF、GranAge、GRANROOF FRONT、熊谷駅のAZ、高崎駅のE’site程度ですので、2重取りの恩恵を受けられる方は多くはなさそうです。
どちらの加盟店なのかはこのステッカーでわかります。
Suicaポイントクラブ会員は移行手続きが必要
JRE POINTへの共通化によりSuicaポイントクラブ会員は自動的にJRE POINT会員に移行されるものではないため、12/5の共通以降、ポイント失効前にJRE POINTのWEBサイトで移行の手続きを行う必要があります。
Suicaポイントの有効期限は翌年度末となっています。
- 2016年4月1日から2017年3月31日までの取得分 → 2018年3月31日失効
- 2017年4月1日から2017年11月30日までの取得分 → 2019年3月31日失効
失効までの猶予はあると思いますが、移行しないとJRE POINTも貯められなくなりますので、早めに手続きをした方がよいと思います。
移行手続きはJRE POINTのWEBサイトに会員登録しSuicaの番号を登録する感じになると思いますが、詳細はまだ発表されていません。
えきねっとポイントをSuicaポイントに自動移行している方は別の手続きが必要
特急券の購入などでえきねっとを使っている方は、えきねっとポイントが貯まっているかと思います。
えきねっとポイントを貯めていてSuicaポイントへの自動移行を設定している方は、SuicaポイントのJRE POINTへの移行に加えて、別の手続きも必要となります。
詳細は12/5以降に発表されるようです。
Suicaポイントクラブは2019年3月で終了
JRE POINTのサイトで発表された内容です。
JRE POINTへの共通化に伴い、Suica ポイントクラブのサービスは、2019年3月をもって終了いたします。
また、それに先立ち、2017年10月31日(火)をもって、「えきねっとポイント」「JRホテルメンバーズポイント」を除く、提携ポイントとの交換を終了いたします。
なお、ポイント交換の事前手続きのお申込みは、2017年9月30日(土)をもって終了いたします。https://www.jrepoint.jp/information/jrepoint/pre
あまり知られていなかった?Suicaポイント
と、ここまでSuicaポイント、JRE POINTについて知っていることを前提に書いてきましたが、SuicaをSuicaポイントクラブに登録すると買い物や食事の支払いでポイントが貯まることを知らない人が結構多いです。
ポイントを貯めるにはSuicaポイントクラブに会員登録が必要ですが、会員登録をしなくても買い物には使えてしまうのと、駅にポスターが貼ってある位でSuicaポイントクラブ露出が少なくて気づかれにくいんでしょうね。
ポイント好きの私もしばらくは知らずにSuicaを使っていました。。
ということでSuicaポイントクラブについて簡単に紹介しておきます。
Suicaポイントを貯めるにはSuicaポイントクラブに会員登録が必要
Suicaポイントを貯めるようにするにはSuicaインターネットサービスに会員登録を行う必要があります。
年会費等はもちろん無料、Suicaカード、モバイルSuica、Suica付きビューカードのいずれもOK、同一名義であれば複数のSuicaの登録も可能です。
Suicaポイントが貯まる店
Suicaポイントは電車の乗車では貯まるものではなく、対象店舗での買い物は飲食などに対してSuicaポイントが貯まります。
駅にあるNewDays、キオスク、アキュア(飲み物の自販機)、駅ビル内のショップやレストラン、駅構内の立ち食いそばや弁当売店、コインロッカー、社内販売などのJRグループ以外にも、イトーヨーカドーやスリーエフ、紀伊國屋書店、ヤマト運輸などでも貯まります。
駅の自販機とフィットネスクラブのJEXER(ジェクサー)は100円で1ポイントですが、その他はほぼ200円につき1ポイントです。
NewDaysで金曜はポイント5倍、熊谷駅の駅ビルAZなら水曜にポイント10倍とかのキャンペーンも実施されていたりします。
Suicaポイントの利用
SuicaポイントはSuicaへのチャージに利用できます。
提携ポイント(Tポイント、WAONポイント)への交換ができましたが、JREポイントとの共通化に伴い2017年9月30日(土)で交換の受付は終了しました。
JRE POINTに共通化されると、Suicaへのチャージに加え、駅ビル等での買い物や鉄道等の関連商品でポイントが使えるようになります。
2018年3月にはSuicaグリーン券の利用にも使えるようになるようです。
Suicaポイントアプリ(2017/11/30で終了)
Suicaポイントクラブのアプリは結構便利でした。
ポイントが確認できるだけでなく、Suicaへのチャージ申請もできますし、キャンペーン情報なども確認できます。
ポイントは貯まりませんが、「ご当地めぐり」というカードを集めるゲームもあります。
ただSuicaポイントアプリは2017年11月末をもって終了しています。
続いてJRE POINTについても簡単に紹介しておきます。
JRE POINTとは
JRE POINTとは、JR東日本の各駅ビル内のショップを利用する際に、提示でポイントが貯まるポイントカードです。
アトレ、アトレヴィを始めとした関東近県の駅ビルに加え、長野駅、仙台駅、青森駅などの駅ビルも対象になっており、順次増えてきています。
利用するにはいずれかの対象の駅ビルでカードを発行する必要があります。
カードのデザインは駅ビルごとに違いますが、どの駅ビルでも共通で利用できます。
アトレビューSuicaカードなど、ビューカード(クレジットカード)一体型もあります。
JRE POINTのポイント還元率
ポイントは100円(税抜)につき1ポイントですので、還元率は約0.93%くらいです。
ビューカードを始めとするクレジットカードの支払で貯まるポイントに上乗せできたり、Suica支払でJRE POINTが貯められる店ならJRE POINTの2重取りもできますので、還元率は悪くないですね。
JRE POINTの有効期限
JRE POINTには通常ポイントと期間限定ポイントがあります。
通常ポイントの有効期限は最終利用日から2年後の月末までとなっており、使えばどんどん延長されますので、2年以内に利用している限りは無期限となります。
期間限定ポイントは、獲得内容によって違うかもしれませんが、翌月末とかで延長されることはありません。
JRE POINTの使いみち
JRE POINTの使いみちはこんな感じです。
- JRE POINT加盟店での買い物に利用(1ポイント=1円、1ポイントから利用可能)
- ネットでエキナカ(ネットでエキナカに出店している店舗での受取のみ)
- 鉄道博物館入館引換券(一般個人大人1,000円):1,000ポイント
- メトロポリタンホテルズ共通利用券(2,000円相当):1,500ポイント
- リラクゼご利用券(2,000円相当):1,900ポイント
- 東京ステーションホテル利用券(5,000円相当):4,625ポイント
- Suicaへのチャージ(1ポイント=1円、1ポイントから利用可能)2017年12月5日以降
- Suicaグリーン券への交換(1ポイント=1円)
1ポイント=1円でショッピングやSuicaへのチャージで使うことが多いかと思いますが、メトロポリタンホテルズを利用されている方はお得に交換できます。
JRE POINTアプリを使えば駅ビルのチェックインやポイントルーレットでもポイントが貯まる
JRE POINTアプリを使えば、駅ビルのチェックインでポイントが貯められます。
対象の駅の近くまで行ったら、チェックインをタップすると福引が引けます。
当たれば期間限定ポイントがもらえます。
駅の半径100m位ならチェックインできるみたいですので、通過駅の停車中とかでもチェックインできたりします。
アプリにポイントカード機能は付帯なし
アプリ内でポイントカードのバーコードを表示する機能は付いていません。
これがあるとカードを持ち歩く必要もなくて便利なのですが、今後付けてくれることを期待しましょう。
JRE POINTカードの発行と登録方法
JRE POINTカードの発行は、現在のところ駅ビルの受付カウンター等に行って申し込む方法のみとなっています。
クレジットも電子マネーも付いていない提示で貯まるポイントカードですが、発行に際して申込書に氏名、生年月日、性別、住所、電話番号を記載して提出する必要があります。
JRE POINTカードを発行したら、JRE POINTのWEBサイトにポイントカードを登録すれば、WEBやアプリでポイントの確認やアプリのチェックインでもポイントが貯められるようになります。
ポイントカード作成から約2週間ほどで本人確認の案内が届き、本登録ができるようになり、JRE POINTのWEBサイトの全ての機能が利用できるようになります。
ちなみに、私がJRE POINTカードを発行した時には、キャンペーン中だったこともあってか、ポイントカードの発行で100ポイント、WEBの登録で50ポイントの期間限定ポイントがもらえました。
2018年はJRE POINTの共通化が更に進む
これまでJR東日本系のポイントは4つも存在していました。
- ビューカードのビューサンクスポイント
- SuicaのSuicaポイント
- えきねっとのえきねっとポイント
- JRE POINTカードのJRE POINT
ビューサンクスポイントもえきねっとポイントもSuicaポイントも最終的にはSuicaにチャージできるとはいえ、管理は結構煩雑でした。
12/5のSuicaポイントを皮切りに2018年6月28日にビューサンクスポイントの共通化も完了しました。
ビューサンクスポイントの共通化についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひご確認ください。
えきねっとポイントについてはまだ正式な発表はありませんが、こちらも共通化されるとありがたいです。
Suicaを便利にお得使うならオートチャージとJRE POINTへの登録がベスト
Suicaを使っている方やJRE POINT対象の駅ビルを利用されている方は、ビューカードのオートチャージとJRE POINTカードを利用するのと一番お得になります。
ちなみに私は年1回以上の利用で年会費無料で利用できるビックカメラSuicaカードでSuica定期券にオートチャージの設定を行い、Suicaでの買い物は定期区間外の電車の乗車に使っています。
オートチャージのメリット
オートチャージのメリットはこんな感じです。
- Suicaへのチャージでポイント3倍(1.5%還元)が貯まる
- Suicaの残高不足で改札に引っかかるストレスがほぼない
Suicaへのオートチャージに対応しているクレジットカードはビューカードのみです。
またSuicaのチャージでポイントが貯まるクレジットカードも段々と減ってきている中で、ビューカードなら「VIEWプラスでポイント3倍」になりますので、電車の乗車でもSuicaでの買い物でも1.5%還元にできます。
オートチャージしたSuicaの買い物でポイント還元率アップ
駅のコンビニ「New Days」や駅ビルなどのSuicaポイントクラブ加盟店(12/5以降はSuica支払でJRE POINTが貯まる加盟店)での買い物や飲食店でのSuica支払いをすれば、Suica支払でポイントが貯まる加盟店なら200円=1ポイントなら還元率0.5%を上乗せにできますので、約2%還元になります。
ちなみに話は変わりますが、New Daysのセルフレジはレジが混んでいるときでも開いてることが多いので、並ばずにさっとSuicaで買い物ができて超便利です。
JRE POINTカードで提示でのポイントも上乗せ
JRE POINTカードの提示で貯まる駅ビルの対象店舗なら提示で100円(税抜)につき1ポイントが貯まります。
まだ数は少ないですが、Suica支払でポイントが貯まる加盟店も兼ねている店舗なら、Suicaへのオートチャージ(1.5%還元)とSuca支払(0.5~1%還元)にプラス提示の1%が上乗せされ、3~3.5%還元にまでできて強いまいます。
Suica支払でポイントが貯まる加盟店以外の場合でも、JRE POINTカードを提示してビューカード支払にすれば、1,000円につき2ポイント(5円相当・0.5%還元)の上乗せにできますので、1.5%還元になります。
ビックカメラSuicaカードについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、是非ご確認ください。
ビックカメラSuicaカードのお得な入会キャンペーンの情報な公式サイトでご確認ください。
まとめ、今回の共通化でどれだけ便利でお得になる?
最後に今回の共通化でどれだけお得に便利になるのかそれぞれの会員別に見てみましょう。
Suicaポイントクラブ会員にとって
- 12/5以降に移行手続きを行わないとポイントが貯められなくなる
- 貯まるポイントがJRE POINTに変わるが還元率などは特に変わらない
- 今回の共通化で一部Suicaによるポイント付与が終了になる店舗がある
- ポイントの有効期限が無期限になる
- JRE POINTとして駅ビルの支払いやSuicaグリーン券等も利用できるようになる
- JRE POINTアプリのポイントルーレットでポイントが当たるかも
- Suicaポイントクラブアプリが11/末で使えなくなる
私も含めこれまでSuicaポイントクラブだけを使ってきた方にとって、正直あまりメリットは多くない気がしています。
共通化により一部の2重取りになってしまう店舗でSuica支払のポイントを終了するという話もあります、実際にどのくらいのお店が終了するのかはまだわかりませんが、もし自分が利用している店舗があれば、これはデメリットと言わざるを得ないですね。
JRE POINTの貯まる駅ビルを使う機会がある方にとってはJRE POINTカードを作る機会になってよいのかもしれません。
ちなみにSuicaポイントクラブアプリのご当地めぐりで貯めたカードはどうなってしまうのでしょうか?何気に楽しく集めていたので残念。
JRE POINTカード会員にとって
- Suica支払でもJRE POINTが貯められるようになる
- JRE POINTをSuicaへのチャージやSuicaグリーン券に交換できるようになる
Suicaポイントクラブの存在を知らなかった方なら、今回の共通化によってSuicaを登録することで、対象店でのSuica支払でポイントが貯めることができるようになるのはありがたいことだと思います。
デメリットは特にはなさそうです。
すでに両方の会員になっている方にとって
今までSuicaポイントとJRE POINTを別々に管理していたものが一つで済むようになるのは便利ですね。
JRE POINTに移行後も、Suicaでポイントが貯まる対象店舗はほぼ変わっていません。
このマークのあるお店でのSuicaで支払えば、JRE POINTが貯まります。
共通化により、使い勝手は確実に上がっていますので、ぜひ使って見てはいかがでしょうか?
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