私はiPhoneのApple Payに複数のクレジットカードやメルペイを登録して買い物に使っていますが、Suica定期券はカード式のSuicaを使っていました。
2019年10月より始まるモバイルSuicaで2%還元になるのに備え、定期券をモバイルSuicaにしてみて、登録手順にちょっと戸惑ったり、登録してみて色々と分かったことなどがありましたので、詳しく紹介していこうと思います。
もくじ
定期券はSuicaカードを使ってた理由
Suica定期券はカードタイプを使っていた最大の理由は「iPhoneのバッテリー切れで使えなくなるリスク」です。
iPhone XS以前のApple Pay対応iPhone(iPhone7~iPhone X)は電源がオフの状態ではApple Payが使えないため、降りる駅に着く前にバッテリーが切れてしまうと「定期が使えなくなる」というリスクがありました。
iPhone7を使っていた頃、終日充電できない状況のときに、モバイルバッテリーやライトニングケーブルを持ち合わせていないなんて日があったりしましたので、Suica定期券はカードタイプがベストだと思っていました。
iPhone XSならバッテリー切れ後、最大5時間利用可能に
iPhone XS以降のiPhoneには予備電源が搭載されバッテリー切れ後も最大5時間まで、Suicaを含む「エクスプレスカード」に設定したカードが利用できるようになりました。
モバイルSuicaとカード式Suicaとではお得度に4倍の差が
2019年10月以降のSuicaの鉄道利用のポイント還元は、モバイルSuicaとカードタイプのSuicaでポイント還元率に4倍もの差がある設定になっています。
モバイルSuica![]() |
カードタイプのSuica![]() |
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JR東日本の在来線利用 | 50円ごとに1ポイント ※1回の利用金額の50円未満も1ポイント(端数切上) |
200円ごとに1ポイント ※1回ご利用金額の200円未満も1ポイント(端数切上) |
Suicaグリーン券の購入 | 50円ごとに1ポイント | 200円ごとに1ポイント |
モバイルSuica定期券の購入(JR以外の金額も対象) | 50円ごとに1ポイント | 対象外 |
モバイルSuicaの定期券購入に至っては、カードタイプのSuicaは対象外となっています。

ということで、Suica定期券をモバイルSuicaにしてみました。
Suica定期券・SuicaカードをモバイルSuicaに登録してみて分かったメリット
今回Suica定期券をモバイルSuicaに登録してみて、色々とメリットがあることがわかりましたので、そのあたりを整理しておきます。
- モバイルSuicaならJRの列車利用、定期券購入で2%還元(2019年10月スタート)
- モバイルSuica登録と同時にSuicaカードのデポジット分(500円)がSuica残高で戻ってくる
- SuicaアプリでSuica定期券の新規購入・継続更新・払戻しができる
- モバイルSuicaでの定期券購入なら限度額上限なし
- オートチャージの設定がSuicaアプリで簡単に設定できる
- Apple PayのモバイルSuicaは年会費無料
今まで知らなかったのが2の「モバイルSuica登録と同時にSuicaカードのデポジット分(500円)がSuica残高で戻ってくる」というのと、4の「モバイルSuicaでの定期券購入なら限度額上限なし」です。
電子マネーのSuicaはチャージできる上限が20,000円ですので、6ヶ月分の通勤定期代を支払うことはできないと思っていましたが、モバイルSuica定期券の購入は、登録したクレジットカード払い扱いになるので、クレジットカードのショッピング利用枠までなら購入が可能です。
プロパーのビューカードを登録すれば、VIEWプラス3倍の1.5%還元に加え、2019年10月スタートの定期券の購入で2%分のJRE POINTが戻ってくれば、なんと3.5%もお得に定期券が買えそうです。
実際に可能かどうかは、後日試してみたいと思います。
モバイルSuicaで2019年10月以降の鉄道利用でJRE POINT2%還元の詳細はこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご確認ください。
Suica定期券・SuicaカードのモバイルSuica(Apple Pay)の登録手順
iPhoneでSuica定期券・SuicaカードをモバイルSuica(Apple Pay)に登録する手順です。
Suica定期券を手元に用意して、Walletアプリを起動します。
右上にある黒い「+」をタップ。
画面の下にある「続ける」をタップ。
カードの種類を選択する画面が表示されたら「Suica」をタップ。
Suicaを追加画面が表示されたら、SuicaID番号(末尾4桁)と生年月日を入力し、右上の「次へ」をタップ。
SuicaID番号はSuica定期券の裏面の右下に記載されています。
利用規約画面が表示されたら内容を確認し、右下にある「同意する」をタップ。
カードを転送の画面が表示されたら、Suica定期券を平らな場所に起き、カードの下半分を覆すようにiPhoneをカードの上に置きます。
「Suicaカードそのものは、Walletに追加後、無効となります。」と記載の通り、Apple Pay登録後はSuica定期券は使えなくなりますが、登録と同時にSuica定期券購入時にデポジット(預り金)として支払った500円分のSuica残高がチャージされます。
カード転送中は、iPhoneもカードも動かさないようにしておきます。
登録完了すると「エクスプレスカードに設定完了」と表示されますので「完了」をタップします。
エクスプレスカードに設定するとFaceIDやTouchID、パスコード認証をしなくても駅の改札でSuica定期券が使えるようになります。
また、バッテリー切れの際に予備電源を使ってSuica定期券を使うためにもエクスプレスカードの設定が必要です。

登録が完了するとSuicaの残高と定期券区間が表示されます。
最近のご利用のところに「チャージ(たった今)+\500」と表示されているのが、デポジット分の500円が返還されたものです。
これでSuica定期券は使えなくなりました。
不要になったSuicaカードはJR東日本に返却する必要はありません。
iPhoneX以降のiPhoneで支払いに使う際は、サイドボタンをダブルタップしSuicaカードを選びFaceID認証します。
これでiPhoneでSuica定期券とSuicaでの買い物ができるようになりましたが、Suica ID番号が変更になっているのと、オートチャージの設定が引き継がされていない状態ですので、設定しておきます。
JRE POINT WEBサイトへのSuicaの登録
2019年10月以降、JRの列車の利用でJRE POINTを貯めるには、JRE POINTのWEBサイトにモバイルSuicaを登録する必要があります。
JRE POINT WEBサイトへのSuicaの登録手順
iPhoneのモバイルSuicaをJRE POINTのサイトに登録するためには「Suica識別ID」の入力が必要ですので、事前に確認しておきましょう。
Suicaアプリを起動しモバイルSuicaの画像をタップ。
Suicaの詳細画面にSuica識別IDが表示されていますので覚えておきます。
Suica識別IDは最初のモバイルSuicaであればモバイルSuica会員に登録したメールアドレスが、2つ目以降はメールアドレスの後ろに「_1」がついた形になっています。
JRE POINTのアプリを使っている方はアプリを起動し「メニュー」をタップ。
まだ使っていない方は、JRE POINTのアプリを使えば対象の駅でのチェックインや鉄道すごろくでJRE POINTがもらえますのでこの機会にインストールしてみましょう。
メニューが表示されたら下の方にある「会員登録情報確認・変更」をタップ。
登録情報確認・変更画面を下にスクロールしていくと登録しているSuicaの一覧が確認できます。
私は以前からモバイルSuicaを登録していたので、モバイルSuicaのSuicaID番号が表示されています。
Suicaカードも今回移行した定期券のものに加え、ビックカメラSuicaカードに付帯するSuicaを始めSuicaカードが表示されています。
Suicaカードは20枚まで登録できますが、モバイルSuicaは1つだけしか登録できないようですので「モバイルSuicaの切り替え」をタップします。
ブラウザ(サファリ)が起動しログイン画面が表示されますので、ユーザーID、パスワードを入力し「ログイン」をタップ。
ログインが成功するとモバイルSuicaの切替え画面が表示されますので、「モバイルSuica識別ID」とモバイルSuica会員パスワードを入力し「次へ」をタップします。
モバイルSuica識別IDはモバイルSuica会員に登録したメールアドレスです。(2つめ以降のモバイルSuicaの場合は「_1」アンダーバーに連番の数字がつきます。)
確認画面が表示されますので、確認の上「更新する」をタップ。
モバイルSuicaの切替えが完了しました。
モバイルSuica定期券のオートチャージ設定
オートチャージとは、Suicaの残高が一定金額を下回った状態で改札口を通過すると、予め設定した金額が自動でチャージされるというものです。

Suicaのオートチャージに設定できるクレジットカード
Suicaへのオートチャージができるクレジットカードは「ビューカード」のみとなっています。
ビューカードには「株式会社ビューカードが発行するプロパーのビューカード」と「提携会社が発行するビューカード」があります。
のマークがついているのは提携会社が発行するビューカードです。
一応どちらのビューカードもオートチャージに設定ができますが、おすすめは「プロパーのビューカード」です。
なかでも個人的におすすめなのは、JRE CARD、ビックカメラSuicaカード、ルミネカードです。
私が実際に使っているのは年会費実質無料で1%還元になる「ビックカメラSuicaカード」です。
JRE CARD
JRE CARDは対象の駅ビルの「JRE CARD特約店」での買い物でポイント3倍の3.5%還元にできるという、駅ビルを使う機会がある方には最もお得なカードです。
ビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカードは年に1回以上の利用で翌年年会費無料、ビックカメラのポイントカード機能もついていますので、ビックカメラの買い物で10%のビックポイントも貯まります。
クレジットカード支払いで0.5%JRE POINTに加え、0.5%のビックポイントも同時にたまるため、基本の還元率が2倍の1%還元になります。
ルミネカード
ルミネカードはルミネがいつでも5%OFF(年数回10%OFF)になる上に、ルミネのアプリを使ってマイルを貯めるとショッピングがお得になったり、全国20万箇所以上で使える優待が付帯していたりと、ルミネを使う機会がある方には非常に魅力的な特典が満載のカード担っています。
モバイルSuicaのオートチャージ設定手順
モバイルSuicaでオートチャージを利用するには、ビューカード(クレジットカード)の登録とオートチャージの設定が必要です。
設定は「Wallet」アプリではなく「Suica」アプリで行いますので、Suicaアプリを入れていない方はインストールしておいてください。
Suicaアプリを起動したら右下にある「チケット購入 Suica管理」をタップします。
チケット購入・Suica管理画面にある「オートチャージ設定」をタップします。
クレジットカード(ビューカード)が登録されていないと、クレジットカード登録確認画面が表示されますので「クレジットカード情報登録へ」をタップ。
クレジットカード情報登録入力画面でカード番号と有効期限を入力し「次へ」をタップ。
セキュリティコード入力画面が表示されたらカード裏面のセキュリティコードを入力し「次へ」をタップ。
クレジットカード情報登録確認画面が表示されたら「登録する」をタップ。
これでビューカードの登録が完了しました。
続いて「オートチャージ設定」をタップ。
オートチャージ同意確認画面がひょうじされたら特約を確認のうえ「同意する」をタップ。
オートチャージ申込/変更画面が表示されたら、「チャージの対象残高」と「チャージする金額」を入力し「次へ」をタップ。
オートチャージ申込/変更確認画面が表示されたら金額を確認のうえ「申込/変更する」をタップ。
これでオートチャージの設定が完了しました。
TOPをタップするとSuicaアプリのトップ画面に戻ります。
以上、モバイルSuica定期券をモバイルSuica(Apple Pay)へ登録する方法や、登録して分かったメリットでした。
他にもビューカードやJRE POINTについて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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