マイルを貯めやすくお得なJALカードの提携先の選び方を前回紹介しましたが、JALカードには普通カード、CULB-Aカード~CULB-Aゴールドカード、プラチナの4種類のグレードがあります。
今回はどのグレードを選ぶのがよいのかについて見ていきたいと思います。
JALカード入会キャンペーン(公式サイト)
前回紹介した提携先の選び方についてはこちらをご覧ください。
もくじ
JALカードのグレード
JALカードは、年会費や特典内容の違う4種類のカードを発行しています。
- 普通カード:スタンダードなカード
- CLUB-Aカード:ボーナスマイル還元率アップ+保険付帯
- CLUB-Aゴールド:CLUB-Aの特典にカード会社のゴールド特典付帯
- プラチナ:プライオリティ・パス等が使えるJALカード最高位ステータスカード
JALダイナースクラブクラブカードは年会費30,000円(税抜)とプラチナ並の年会費ですが、グレードとしてはCLUB-Aゴールドカードに位置づけられます。
JALカードの種類(グレード)の違いを表にまとめると
JCB、UFJニコス(アメリカン・エキスプレスカード除く)、ビューカードが発行するJALカードのグレードの違いについて比較するとこんな感じになります。
ゴールドカードについてはJCBが発行する「JAL JCBカード」と「JALカードOPクレジット(JCB+小田急電鉄)」は旅行傷害保険の補償額が他のカードの2倍程度の設定となっています。
カード名/提携先 | JALカード Master/Visa/JCB/Suica 三菱UFJニコス/JCB/ビューカード |
JAL・JCBカード ジェーシービー |
||
カードの種類 | 普通カード![]() |
CLUB-Aカード![]() |
CLUB-Aゴールド![]() |
プラチナ![]() |
本会員年会費 (税込) |
2,200円 入会後1年間無料 |
11,000円 | 17,600円 Suica:20,900円 |
34,100円 |
家族会員年会費(税込) | 1,100円 入会後1年間無料 |
3,780円 | 8,640円 | 17,050円 |
ショッピングマイル・プレミアム年会費(税込) | 3,300円 ※家族会員無料 |
無料(自動入会) 家族会員無料 |
||
ツアープレミアム 年間登録手数料(税込) | 2,200円 | |||
家族プログラム登録手数料 | 無料 | |||
入会搭乗ボーナス | 1,000マイル | 5,000マイル | ||
毎年初回搭乗ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル | ||
ご搭乗ごとのボーナス | フライトマイル ×10% | フライトマイル ×25% | ||
ショッピングマイル | 200円=1マイル ショッピングマイルプレミアム利用時は100円=1マイル |
100円=1マイル ショッピングマイルプレミアム自動入会 |
||
アドオンマイル | – | 100円=2マイル | ||
海外旅行/国内旅行傷害保険(傷害死亡・傷害後遺障害) | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 JCB:最高1億円 |
最高1億円 |
海外旅行時の傷害・疾病治療費用限度額 | – | 150万円 | 150万円 JCB:400万円 |
1,000万円 |
海外旅行時の賠償責任限度額 | – | 2,000万円 | 2,000万円 JCB:1億円 |
1億円 |
海外旅行時の携行品損害限度額 (1旅行/年間) |
– | 50万円/100万円 | 50万円/100万円 免責3,000円/1事故 |
50万円/100万円 免責3,000円/1事故 |
海外旅行での救援者費用(年間限度額) | 100万円 | 100万円 | 150万円 JCB:400万円 |
1,000万円 |
海外旅行での日本語による救急サービス(無料) | – | ○ | ○ | ○ |
ゴルファー保険(海外・国内) | – | – | ○ | ○ |
カレンダー+会員誌「アゴラ」 | – | ○ | ○ | ○ |
ビジネスクラス・チェックインカウンター利用 | – | ○ | ○ | ○ |
提携カード会社のラウンジサービス | – | – | ○ | ○ 同伴者1名様まで無料 |
プライオリティ・パス | – | – | – | ○ |
JAL・JTAの機内販売 | 10%割引 | |||
国内空港店舗「BLUE SKY」 | 5%割引 | |||
国内空港店舗「コーラルウェイ」 | 10%割引 | |||
成田・羽田空港免税店利用 | 5%割引 | 10%割引 | ||
JALパック(国内・海外パッケージツアー) | 最大5%割引 | |||
本会員申込資格 | 18歳以上(高校生を除く) | 18歳以上(高校生を除く) | 20歳以上で、一定以上の勤続年数・営業歴と安定収入のある方 | 20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
アメリカン・エキスプレスとダイナースクラブカードは年会費や保険の内容が異なりますので、別の記事で紹介しています。
JALカードのお得な入会キャンペーンについては公式サイトにてご確認ください。
JALカード入会キャンペーン(公式サイト)
選ぶ際のポイント、普通カードとCLUB-Aカードの違い
普通カードとCLUB-Aカードの年会費の差を特典マイルで埋められるか?
JAL CLUB-Aカードの本人会員の年会費は11,000円でJAL普通カードの5倍、8,640円も高い設定になっています。
この差を特典の違い(毎年初回搭乗ボーナスとフライトマイルの搭乗ごとのボーナス)でカバーできるのか?というと、正直かなり厳しそうです。
初年度はJAL CLUB-Aカードなら入会搭乗ボーナスが5,000マイル(普通カードの5倍、その差4,000マイル)もらえますが、2年目以降の初回搭乗ボーナスマイルは2,000マイルで普通カードとの差は1,000マイルです。
フライトマイルの搭乗ごとのボーナスは普通カードに比べ15%アップになります。
1マイルを1.5円として、年会費の差から初回ボーナスマイル(1,000マイル=1,500円として計算)を引いた7,140円を搭乗ごとのボーナスマイルの差(15%)で埋めるために必要な区間マイルは31,740マイルとなります。
- 普通カードより得になる必要ボーナスマイル数:7,140円 ÷ 1.5円 = 4,760マイル
- 必要区間マイル数:4760マイル ÷ 15% = 31,733.333マイル → 31,740マイル
普通カード | CLUB-A | 差 | 金額換算 (1マイル=1.5円) |
|
年会費 | 2,200円 | 11,000円 | 8,640円 | -8,640円 |
初回搭乗ボーナス | 1,000マイル | 2,000マイル | 1,000マイル | 1,500円 |
搭乗ボーナスを引いた差 | -7,140円 | |||
搭乗ごとのボーナス | 10% | 25% | 15% | |
31,740マイル搭乗時のボーナスマイル | 3,174マイル | 7,935マイル | 4,761マイル | 7,141円 |
普通運賃(マイル積算率100%)の区間マイルを見てみるとこんな感じです。
- 東京-沖縄間が984マイル(往復で1,728マイル)
- 東京-ニューヨークが6,723マイル(往復で13,446マイル)
- 東京-ロンドンが6,214マイル(往復で12,428マイル)
海外に年3回とかの頻度で行かれる方でもないと、搭乗ごとのボーナスの差だけでカバーするのはかなりハードルが高いようです。
その他の普通カードとCLUB-Aカードの差は
保険については、普通カードは海外旅行/国内旅行傷害保険の最高1,000万円だけですので、CLUB-Aなら最高5,000万円と大分手厚くなって、安心感はありそうです。
- 海外旅行/国内旅行傷害保険
- 海外旅行時の傷害・疾病治療費用限度額
- 海外旅行時の賠償責任限度額
- 海外旅行時の携行品損害限度額
- 海外旅行での日本語による救急サービス(無料)
ビジネスクラス・チェックインカウンター利用ができるのは、空港で並ぶことなく荷物を預けるなどのメリットはありますが、提携カード会社のラウンジサービスは対象ではないので、空港での待ち時間に座ってフリードリンクをというわけにはいかないですね。
CLUB-Aカードはあまりコスパがよいとは言えなそうです。
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CLUB-AカードとCLUB-Aゴールドカードの違い
CLUB-Aゴールドはショッピングマイルプレミアムが無料なので、年会費の差は実質3,300円
CLUB-Aカード(年会費11,000円)とCLUB-Aゴールド(17,600円)の年会費の差は6,600円ですが、CLUB-Aゴールドはショッピングマイル・プレミアム年会費が無料(年会費に含まれている)ので、実質的な差は3,300円です。
※JALカード SuicaのCLUB-Aゴールドは年会費20,900円
ショッピングマイル・プレミアムは、JALカードでマイルを貯めようとしている方の8割の方が利用しているサービスで、ほぼ全てのJALカード支払いでマイル還元率が2倍以上(100円=1マイルだが四捨五入のため50円利用で1マイル貯まる)にできます。
JALカード特約店のイオンやファミマなどならマイルの還元率が4倍の100円=2マイルにもなりますし、公共料金や定期券などの購入でも効率的にマイルが貯められますので、JALカードを月平均33,000円以上使う方なら入っていないともったいないサービスと言えます。
ショッピングマイル・プレミアムについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
ボーナスマイル・フライトマイルの還元率は同じ
初回搭乗ボーナス1,000マイル、ボーナスマイルフライトマイルの25%プラスなど、ボーナスマイルの設定に差はないので、これで差を埋めることはできません。
家族カードの差は4,860円と結構大きい
家族カードの年会費はCLUB-Aカードが3,780円、CLUB-Aゴールドカードが8,640円ですので、4,860円と結構差があります。
ご夫婦や18歳以上で社会人のお子様の家族カードを作る場合には、気にしておく必要がありそうですね。
CLUB-AゴールドカードとCLUB-Aカードの特典の差は?
CLUB-AゴールドカードとCLUB-Aカードの特典の違いはこんな感じです。
- カード会社の提携空港ラウンジが無料で利用可能(アメリカン・エキスプレス以外は同伴者は有料)
- 提携カード会社のゴールド特典が付帯
- JCB,OPクレジットを選ぶと海外旅行障害保険が2倍の最高1億円
- JALカードゴルファー保険(海外・国内)が付帯
- 救援者費用(年間限度額・海外旅行) 100万→150万(JCBは100万→400万)
ゴールドはラウンジが使える
CLUB-Aゴールドカード提携カード会社の空港ラウンジサービスが利用できます。
食事やお酒、シャワーなどが利用できるJALのサクララウンジではありませんが、ラウンジによっては、アルコール1杯無料などのサービスがあったりします。
提携カード会社のゴールド会員になれる
VISA・Master(TOKYU POINT含む)ならDCカードのゴールドサービス、JCB(OPクレジット含む)ならJCBカードのゴールドサービス、Suicaならビューカードのゴールドサービスがそれぞれ付帯します。
ゴールドカード会員専用デスクで、各種問い合わせなどに対応してもらえたり、JCBカードならグルメ優待サービスなども利用できますし、Suicaなら年会費は20,900円と高額になりますが、ビューカードのゴールド特典として、年100万円以上の利用でJRE POINTが5,000ポイントがもらえたり、東京駅のビューゴールドラウンジが利用できたりと、充実した特典が利用できます。
JAL Suica CLUB-Aゴールドカードについては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひご確認ください。
メリットトステータスとコストを考えるとCLUB-Aゴールドがおすすめ
CLUB-AカードとCLUB-Aゴールドカードとの年会費の差は実質3,300円(Suicaは6,600円)。
JCBとOPクレジットは、保険の補償額が2倍に増やせ、JCBの「GOLD Basic Service」の特典が付帯します。
Suicaならビューカードのゴールド特典でJRE POINTがもらえたり、JREカード東日本グループの優待特典なども使えます。
何かあったときの対応は、ゴールド専用デスクの方がつながりやすいですし、丁寧な応対が受けられますので、そういった安心感も考えるとCLUB-Aゴールドカードの方が満足度は高いと思います。
JALプラチナ・カードは?
JALプラチナカードについては年会費だけで34,100円とゴールドに比べても倍近い金額です。
JALグループの利用でアドオンマイルなどはあるものの、そもそも年会費を取り戻そうとかいう発想で保有するカードではないでしょうからここでは比較はしないでおきます。
ただ年会費には変えられない高レベルのおもてなしが受けられますので、ビジネスで海外を行き来する機会や海外旅行に行かれる頻度の多い方には満足度が得られるカードです。
大学、各種専門学校、大学院などの学生の方だけが持てるJALカード naviは在学期間中は年会費無料になります。
単なる学生向けのクレジットカードではなく、学生の方が学生のときにしかできない経験をするための特典満載の、非常によくできているクレジットカードです。
学生のときにこんなに贅沢させてしまってよいのかという位お得が盛りだくさんですので、学生の方はぜひ使ってみることをおすすめします。
20代限定、JAL CLUB EST
20代の方限定で、カードの年会費に普通カード/CLUB-Aカードは5,500円、CLUB-Aゴールドカード/プラチナ2,200円を払うと入会できるJAL CLUB ESTというサービスがあります。
入会搭乗・毎年初回搭乗ボーナスマイルが1,000マイル上乗せ、ショッピングマイル・プレミアムに年会費無料で自動入会、サクララウンジが年5回使えるなど魅力的な特典を上乗せできます。
年5,500円払っても確実にそれ以上にお得にでき、20代にこんなに贅沢させてしまっていいものかという位特典が満載になっています、20代の方はぜひチェックしてみてください。
JAL CLUB ESTについてはこちらの記事で紹介していますので是非ご確認ください。
JALカードの選び方まとめ
国内旅行を中心に年に数回程度のフライト利用ということであれば、コスパが高いのは普通カードです。
カードの年会費2,200円にショッピングマイルプレミアム3,300円で年5,500円の維持費はかかりますが、JALカードのほぼ全ての利用でマイル還元率が2倍以上になりますので、メインカードとして使うならショッピングマイルプレミアムは入会しておいたほうが結果的にお得にできると思います。
海外に年1回以上旅行や出張される方や国内旅行や出張の利用が多い方は、ビジネスチェックインカウンターの利用などフライト時に便利なCLUB-Aカード以上にしたほうがよいでしょう。
CLUB-AカードかCLUB-Aゴールドカードかで検討されている方にはゴールドをおすすめします。
ショッピングマイル・プレミアムを含めると実質3,300円の差で提携カード会社のラウンジが利用できるというメリットはもちろんですが、JCBやビューカーのゴールド特典や、ゴールドデスクが付帯していることを考えると、CLUB-Aゴールドカードの方が満足度もコスパも高くなると思います。
JALカードのお得な入会キャンペーンについては公式サイトにてご確認ください。
JALカード入会キャンペーン(公式サイト)
参考記事