お得なANAカードの選び方、一般かゴールドか、グレードはどれがよいのかを徹底検証

ANAカードには、一般カード、ワイドカード、ワイドゴールドカード、プレミアムカードといったグレードがあります。

   

それぞれ年会費や特典の内容が異なりますのでそれらの維持費や特典の違いや、実際に使った時を仮定して、どういった利用の際にどのカードを選ぶのがよいのかを検証してみたいと思います。

スポンサーリンク

検証対象のANAカード

今回は年会費がお得にできる特典のある、三井住友VISAカードが発行するANAカードの以下の物を検証します。

  1. ANA VISA 一般カード
  2. ANA VISAワイドカード
  3. ANA VISAワイドゴールドカード
  4. ANA VISAプラチナ プレミアムカード

     

同じ三井住友VISAカードが発行するANAカードとしては、ANA SuicaカードやANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード等もありますが、これらは一般カードに提携先の特典がついたものですので、これについては以下の記事を参考にしてみていただければと思います。

ANAカード 一般カードには、VISA/MASTER、JCBといったブランドの違いの他に、JR東日本のSuica、東急電鉄のPASMO、東京...

ANA VISAカードのグレードごとの主なスペック比較

ANAカードの各グレードについて、カードごとに違いがあるところを中心に比較して見たのが以下の表です。

グレードが高くなれば特典も付帯する保険も充実はするものの、やはり年会費が高額になりますね。

三井住友VISAカードの場合、リボ払い+利用、WEB明細登録+年6回の請求発生で年会費の割引特典があるとはいえ、ゴールドカードになると、年会費は一般カードよりも約1万円も高くなってしまいます。

※ワイドゴールドカードの初年度年会費はWEB明細登録の特典が適用されないため11,340円(税込)です。

ANA VISA 一般カード
一般
ana-visa-wide-119
ワイドカード
ana-visa-widegold-119
ゴールド
 ana-visa-premium-119
プラチナ
本人年会費(税込) 2,200円
初年度無料
7,975円 15,400円 88,000円
割引後本人年会費(税込)
(リボ登録+利用時、WEB明細+年6回請求発生時)
1,127円 6,902円 10,450円 88,000円
(割引なし)
家族年会費(税込) 1,100円
初年度無料

1,620円

4,400円 4,400円
割引後家族年会費(税込)
(リボ登録+利用時)
523円 1,073円 2,750円 4,400円
(割引なし)
10マイルコース移行手数料
(年間・税込)
6,600円
1P=10M
無料
1P=10M
無料
1P=15M
入会・継続時ボーナスマイル 1,000M 2,000M 10,000M
搭乗時カード種類別積算率 10% 25% 50%
電子マネー・追加カード iD・Edy・銀聯
海外旅行傷害保険
国内航空傷害保険
1,000万円 5,000万円 1億円
国内旅行傷害保険 なし 5,000万円 1億円
ショッピング補償 年間100万円
国内はリボ・3回払以上のみ
年間300万円 年間500万円
ビジネス専用チェックイン
提携ホテル朝食・ウェルカムドリンク
空港免税店 5%OFF 10%OFF
Edyチャージマイル チャージ
200円=1M
プライオリティパス

ANAカード各グレードの利用金額別 還元率比較

ANAカードの各グレードのカードについて、通常の利用で1,000円=1ポイントと年間利用額に応じてもらえるボーナスポイントで獲得できるマイル数と継続マイルの合計を元に、それぞれのカードの還元率を比較してみます。

実際にはANAカードマイルプラス加盟店やANAマイレージモールやポイントUPモールなどを使えばさらにマイルを効率よく貯めることができますが、話が複雑でわかりにくくなるので、ここではそのあたりは考慮しないで話を進めたいと思います。

フライトを使わない場合の比較(陸マイラーを想定)

ANAのフライトを利用せずにANAカードをお買い物だけで利用した際に獲得したワールドプレゼント(通常ポイント+ステージ適用後のボーナスポイント)を交換したマイル数を1マイル=1.5円として金額換算し、年会費と10マイル移行手数料を差し引いたのが以下の表になります。

ステージが適用されるのは2年目以降ですので、下の表も2年目以降の比較ということになります。

ANA VISA 一般カード
一般カード
ana-visa-wide-119
ワイドカード
ana-visa-widegold-119
ゴールド
ana-visa-premium-119
プラチナ
本人会員年会費 1,127円 6,902円 10,450円 88,000円
10マイルコース手数料 6,600円
1P=10M
6,600円
1P=10M
0円
1P=10M
0円
1P=15M
継続時ボーナスマイル 1,000M 2,000M 2,000M 10,000M
月10万円(年120万円) 12,723円 8,553円 12,360円 -42,780円
月15万円(年180万円) 22,128円 17,958円 22,170円 -28,470円
月20万円(年240万円) 31,533円 27,363円 31,980円 -14,160円
月30万円(年360万円) 52,773円 48,603円 56,460円 19,320円
月50万円(年600万円) 92,013円 87,843円 98,940円 79,800円

上の表を還元率にしたものが以下の表です。

月利用金額(年利用金額) ANA VISA 一般カード
一般カード
ana-visa-wide-119
ワイドカード
ana-visa-widegold-119
ゴールド
ana-visa-premium-119
プラチナ
月10万円(年120万円) 1.06% 0.71% 1.03% -3.57%
月15万円(年180万円) 1.23% 1.00% 1.23% -1.58%
月20万円(年240万円) 1.31% 1.14% 1.33% -0.59%
月30万円(年360万円) 1.47% 1.35% 1.57% 0.54%
月50万円(年600万円) 1.53% 1.46% 1.65% 1.33%

フライトを使わない場合、月10万円程度の利用ならANA VISA一般カードが一番還元率が高く、月15万円以上になるとANA VISAワイドゴールドカードの還元率が高くなるいという結果になりました。

ワイドカードとワイドゴールドでは、ゴールドは10マイル移行手数料が無料、さらに年会費割引特典がリボ払い登録とWEB明細利用がダブルで適用されるため、毎年マイルへの移行を行った場合には、維持費がワイドカードよりも安くなります。

フライトを使わない場合、ゴールドの特典である旅行傷害保険や空港ラウンジ等の旅行でお得になる特典を使う機会がないため、月に15万円未満の利用であれば一般カードで十分という感じですね。

国内旅行を年2回程度フライトを使う場合の比較

次に国内旅行を年2回程度行ったと仮定して比較してみます。

区間基本マイルが東京-沖縄間が984マイル、東京-札幌間が510マイルですので、往復で合計2,988マイル、キリのよいところで3,000マイルとします。

家族会員が獲得したマイルを考慮すると計算が複雑になるため本人会員のみで計算します。

1マイル=1.5円に金額換算し年会費と10マイル移行手数料を差し引いたのが以下の表になります。

ANA VISA 一般カード
一般カード
ana-visa-wide-119
ワイドカード
ana-visa-widegold-119
ゴールド
ana-visa-premium-119
プラチナ
本人会員年会費 1,127円 6,902円 10,450円 88,000円
10マイルコース手数料 6,600円
1P=10M
6,600円
1P=10M
0円
1P=10M
0円
1P=15M
継続時ボーナスマイル 1,000M 2,000M 2,000M 10,000M
フライトマイル積算率 10% 25% 25% 50%
獲得フライトマイル 3,300M 3,750M 3,750M 4,500M
月10万円(年120万円) 17,673円 14,178円 17,985円 -36,030円
月15万円(年180万円) 27,078円 23,583円 27,795円 -21,720円
月20万円(年240万円) 36,483円 32,988円 37,605円 -7,410円
月30万円(年360万円) 57,723円 54,228円 62,085円 26,070円
月50万円(年600万円) 96,963円 93,468円 104,565円 86,550円

上の表を還元率にしたものが以下の表です。

ANA VISA 一般カード
一般カード
ana-visa-wide-119
ワイドカード
ana-visa-widegold-119
ゴールド
ana-visa-premium-119
プラチナ
月10万円(年120万円) 1.47% 1.18% 1.50% -3.00%
月15万円(年180万円) 1.50% 1.31% 1.54% -1.21%
月20万円(年240万円) 1.52% 1.31% 1.57% -0.31%
月30万円(年360万円) 1.60% 1.51% 1.72% 0.72%
月50万円(年600万円) 1.62% 1.56% 1.74% 1.44%

国内旅行に年2回程度行った場合、ANA VISAワイドゴールドカードが一番還元率が高いという結果になりました。

フライトマイル積算率の差15%とステージ適用後のボーナスマイル2倍の差が一般カードとの維持費の差を上回っています。

ANA VISAワイドゴールドカードの10マイル移行コースが無料というのがやはり大きいですね。

ANA VISAワイドゴールドカードなら国内主要空港の空港ラウンジも利用できるというメリットもあります。

ANA VISAワイドゴールドカードについてはこちらの記事で紹介していますので是非ご覧ください。

ANAカードを作るなら年会費がお得にできるANA VISA/MASTERカードがおすすめですが、ではVISAの中でグレードは何を選ぶのがよい...

お得な入会キャンペーンの詳細は公式サイトにてご確認いただけます。

海外旅行で年2回程度フライトを使う場合の比較

海外旅行を年2回程度行ったと仮定して比較してみます。

区間基本マイルが東京-パリ間が6,194マイル、東京-ホノルル間が3,831マイルですので、往復で合計2,0050マイル、キリのよいところで20,000マイルとします。

1マイル=1.5円に金額換算し、年会費と10マイル移行手数料を差し引いたのが以下の表になります。

ANA VISA 一般カード
一般カード
ana-visa-wide-119
ワイドカード
ana-visa-widegold-119
ゴールド
ana-visa-premium-119
プラチナ
本人会員年会費 1,127円 6,902円 10,450円 88,000円
10マイルコース手数料 6,600円
1P=10M
6,600円
1P=10M
0円
1P=10M
0円
1P=15M
継続時ボーナスマイル 1,000M 2,000M 2,000M 10,000M
フライトマイル積算率 10% 25% 25% 50%
獲得フライトマイル 22,000M 25,000M 25,000M 30,000M
月10万円(年120万円) 45,723円 46,053円 49,860円 2,220円
月15万円(年180万円) 55,128円 55,458円 56,670円 16,530円
月20万円(年240万円) 64,533円 64,863円 69,480円 30,840円
月30万円(年360万円) 85,773円 86,103円 93,960円 64,400円
月50万円(年600万円) 125,013円 125,343円 136,440円 124,800円

上の表を還元率にしたものが以下の表です。

月利用金額(年利用金額) ANA VISA 一般カード
一般カード
ana-visa-wide-119
ワイドカード
ana-visa-widegold-119
ゴールド
ana-visa-premium-119
プラチナ
月10万円(年120万円) 3.81% 3.84% 4.16% 0.19%
月15万円(年180万円) 3.06% 3.08% 3.32% 0.92%
月20万円(年240万円) 2.69% 2.70% 2.90% 1.29%
月30万円(年360万円) 2.38% 2.39% 2.61% 1.79%
月50万円(年600万円) 2.08% 2.09% 2.27% 2.08%

海外旅行に年2回程度使った場合は、ANA VISAワイドゴールドカードが一番還元率が高いという結果になりました。

海外旅行に行く機会が多い方は、ANA VISA プラチナ プレミアムカードを利用すると、海外の空港ラウンジ「プライオリティ・パス」のプレステージ会員になれますし、VISAワールドワイドのプラチナ特典も利用でき、満足度では年会費を大きく上回るものになると思いますので、検討してみるのをおすすめします。

ANA VISA プラチナ プレミアムカードについてはこちらの記事で紹介していますので是非、ご覧ください。

ANAカードの最高峰、プラチナカードにはVISA、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースの4種類がありますが、それぞれ年会費が異なりま...

お得な入会キャンペーンの詳細は公式サイトにてご確認いただけます。

ANAカードのグレードの選び方 まとめ

今回はANAカード利用金額とフライト利用の有無などを元に、どのカードを選ぶのがよいかを検証してみました。

  1. 主にお買い物でマイルを貯める方、フライトの利用は国内旅行で年に2回程度ならANA VISA一般カード
  2. 主に国内旅行で年3回以上フライトを利用する方はANA VISAワイドゴールドカード
    ちょっとでも節約という方はANA VISA一般カード
  3. 年1回以上海外へのフライトを利用される方はANA VISAワイドゴールドカードか、満足度が高いANA VISAプラチナ プレミアムカード

ANA VISAワイドゴールドカードは10マイル移行コースの年間利用料が無料ですので、結果的にワイドカードよりも維持費が低くでき、特典はワイドカードよりもお得ですし、やはりカードの見た目も高級感がありますし、カードを出した時の対応も違うでしょうから、ANA VISAワイドゴールドカードはおすすめです。

プラチナについては、単純に還元率の比較では年会費がネックになって他のカード程のお得さはありませんが、そもそもそういう目的で持つカードではないでしょうし、プラチナだけの特典で高級レストランが1名無料になったり、最高級のおもてなしが受けられたりとお金では買えない満足度が得られると思います。

ANAカードを利用するなら、いつかは保有してみたいですね。

ANAカードの新規入会キャンペーンでお得に旅行を!

新規入会キャンペーンを上手く活用すれば、もらったマイルで特典航空に交換できるチャンスもありますので、是非ご活用ください。

お得な入会キャンペーンの詳細は公式サイトでご確認いただけます。

関連記事:

ANAカード 一般カードには、VISA/MASTER、JCBといったブランドの違いの他に、JR東日本のSuica、東急電鉄のPASMO、東京...
「ANAのマイルを貯めてお得に旅行に行きたい!」という方がANAのマイルをお得に貯めるためには、ANAのマイルが貯まるクレジットカードをうま...
ANA一般カードの中で、マイルが貯めやすく特典も充実しているANAアメリカン・エキスプレスカードを紹介します。 ...
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックス)は年会費が3万円を超える水準ですが、アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードの...
ANAダイナースカードは、ANAカードとしてはゴールドカードの位置づけですがプラチナカードにも引け劣らない、魅力的な内容となっています。 ...
ANAカードを作るなら年会費がお得にできるANA VISA/MASTERカードがおすすめですが、ではVISAの中でグレードは何を選ぶのがよい...
ANAカードの最高峰、プラチナカードにはVISA、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースの4種類がありますが、それぞれ年会費が異なりま...
ANAカードには18歳~29歳までの方だけが5年間年会費無料で利用できるANA JCBカード ZEROがあります。 「...
ANAカードの学生専用カードは、ANA一般カードの機能がほぼもれなく使えるだけでなく、ボーナスマイルや保険も充実しており、学生生活をアクティ...
ANAカードには提携先やグレードがたくさんありますが、コスパ面でお得なのがANA VISA Suicaカードです。 A...
ANAカードの中でコスパが高いカードとしてANA VISA Suicaカードと並ぶのが、東急カードが提携しているANA TOKYU POIN...
ソラチカを含むJCBカードでは2019年12月15日まで最大10,000円キャッシュバックになる「JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュ...