ANAカードを作るなら年会費がお得にできるANA VISA/MASTERカードがおすすめですが、ではVISAの中でグレードは何を選ぶのがよいのか?
以前ご紹介した記事では年間の利用金額を元に検証しました。
今回は旅行の時の満足度やステータス感などを考えた場合に、ベストなカードはどれかというと何といってもゴールドカード、中でも年会費割引特典で年会費が4,860円もお得にできるANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードはコスパ面でも満足できるカードになっています。
ということで今回はANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードを取り上げて見たいと思います。

もくじ
- 1 ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードの最大のメリットは?
- 2 ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードのポイントの貯まり方
- 3 ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードならフライト・ホテルの利用が便利でお得になる
- 4 ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードは付帯する保険が充実
- 5 ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードにSuica やPASMOは付帯していないが複数持ちは可能
- 6 ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードはApplePay対応
- 7 ANA VISAカードのお新規入会キャンペーン
- 8 ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードのメリットまとめ
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードの最大のメリットは?
10マイル移行コース手数料が無料
ANAカードの場合カードの利用で貯まるのはANAのマイルではなくカード会社のポイントです。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードの場合には、三井住友カードの「ワールドプレゼント」が貯まり、ポイントを移行(交換)することでANAのマイルになります。
一般カードやワイドカードはマイル移行レートが通常は「5マイルコース(1ポイント=5マイル)」ですが、年間6,600円(税込)を払うと交換レートを倍にできる「10マイルコース(1ポイント=10マイル)」が用意されています。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードの最大のメリットはこの10マイル移行コース移行手数料(年6,600円)が無料という点です。
これにより毎年10マイル移行コースを払った場合、一つ下のグレードであるワイドカードよりも維持費が安く利用できます。
ANAカード年会費割引特典がダブルで適用される
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードの年会費は、「マイ・ペイすリボへの登録+利用:3,850円(税込)割引」の割引特典と、入会2年目以降に適用できる「WEB明細書サービスの利用:1,100円(税抜)割引」とがダブルで適用できます。
割引適用条件 | 割引額 |
カードご利用代金WEB明細書サービス登録と年6回以上の請求あり | 1,100円(税込) |
マイ・ペイすリボへの登録と年1回以上カード利用 | 3,850円(税込) |
合計 | 4,950円(税込) |
合計で年会費がなんと最大4,950円(税込)も割引になります。
ANA VISA/MASTERワイドゴールドカード以外のカードは両方の割引条件を満たしている場合でも「マイ・ペイすリボへの登録+利用」の割引金額が上限となっていますので、年会費の割引特典がダブルで適用されるのは、ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードだけです。
ただし、WEB明細書サービスの利用:1,100円(税込)割引」は2年目以降の適用となるため、初年度の年会費については3,850円(税込)割引の11,340円(税込)になります。
2021年2月支払い分よりマイ・ペイすリボの年会費割引の条件が変更される
ただし、残念ながら2のマイ・ペイすリボの年会費割引は2021年2月支払い分よりマイ・ペイすリボ登録と「年1回以上リボ払い手数料の支払いがある」に条件が変更されます。
リボ払い手数料は高金利ですので、条件変更後はやめておいたほうがよいかもしれません。
ANA VISA/MASTERカード 年間維持費の比較
10マイル移行コースや年会費割引特典やボーナスマイルを考慮して、それぞれのカードの年間の維持費を比較してみました。
初年度は一般カードの年会費が無料だったり、ゴールドも年会費割引特典が一部しか適用されないため、2年目以降の金額で比較しています。
![]() 一般 |
![]() ワイドカード |
![]() ゴールド |
![]() プラチナ |
|
本人年会費(税込) | 2,200円 初年度無料 |
7,975円 | 15,400円 | 88,000円 |
年会費割引特典(リボ登録+利用・WEB明細+年6回請求発生) | -1,073円 | -1,073円 | -4,950円 | 割引なし |
10マイルコース移行手数料 (年間・税込) |
6,600円 | 6,600円 | 無料 | 無料 1P=15M |
本人会員年間維持費 (年会費+移行手数料) |
7,727円 | 13,502円 | 10,450円 | 88,000円 |
入会・継続時ボーナス | 1,000M | 2,000M | 2,000M | 10,000M |
本人会員年間維持費 (継続マイル1円換算差引後) |
6,727円 | 11,502円 | 8,450円 | 78,000円 |
ゴールドカードとの差 | -1,723円 | +3,052円 | – | +69,550円 |
入会、継続でもらえるマイルを1マイル=1円として維持費から差し引いた金額を比較してみます。
ワイドカードよりも維持費は3,052円以上安くなり、一般カードと比較しても1,723円の差、月あたりにすると144円です。
この位の差でゴールドカードが持てるとすればかなりリーズナブルですね。
10マイル移行コースについては移行しない年は使わなければ移行手数料はかかりませんが、ポイントの有効期限が2年程度ですので、2年に1回は10マイル移行手数料がかかる形になります。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードのポイントの貯まり方
1,000円につきワールドプレゼント1ポイントが貯まるという点では、ANA VISAワイドゴールドカードもANA VISA一般カードも変わりはありませんので、共に10マイル移行コースを利用した場合のマイル還元率は同じです。
ボーナスポイントは2倍もらえる
ANA VISAカードでは、年間の利用金額が50万円以上あるとステージが適用されボーナスポイントがもらえますが、このボーナスポイントでもらえるポイント数はANA VISA一般カード、ワイドカードの2倍になります。
前年度(2月~1月) 年間利用額 |
ステージ | 今年度(2月~1月)の利用金額に応じたボーナスポイント | |
ゴールド・プラチナカード | 一般カード・ワイドカード | ||
300万円以上 | V3 | 50万円で300P 以降10万円ごとに60P |
50万円で150P 以降10万円ごとに30P |
100~300万円未満 | V2 | 50万円で150ポイント 以降10万円ごとに30P |
50万円で75ポイント 以降10万円ごとに15P |
50~100万円未満 | V1 | 50万円で100ポイント 以降10万円ごとに20P |
50万円で50ポイント 以降10万円ごとに10P |
ただし、ボーナスポイントをマイルに交換する際の交換レートは1ポイント=3マイルとなるため、ゴールドカードで300万円利用した時のボーナスポイントで交換できるマイルは5,400マイルです。
年利用額 | 一般カード・ワイドカード | ゴールド・プラチナカード |
50万円 | 50P(150マイル) | 100P(300マイル) |
100万円 | 150P(450マイル) | 300P(900マイル) |
300万円 | 900P(2,700マイル) | 1,800P(5,400マイル) |
マイ・ペイすリボの利用でポイント2倍
ANA VISAカードではリボ払いを利用して手数料が発生するとポイントが2倍もらえます。
- 通常ポイント+通常ポイントと同数のボーナスポイント
ただし倍付分のボーナスポイントのマイルへの交換レートは1ポイント=3マイルです。
利用枠をコントロールすることで、少ない手数料が発生するようにもできますが、リボ払い手数料率を考えるとおすすめはできません。
ANA VISAワイドゴールドカードのポイントの有効期限は3年
ANA VISA一般カード、ANA VISA一般カードのポイント有効期限はポイント獲得月から2年ですが、ANA VISAワイドゴールドカードのポイント有効期限はポイント獲得月から3年と1年長い設定になっています。
ANAのマイルの有効期限が3年(36ヶ月)、合計で最大6年にできますので、大きく貯めるには有利です。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードならフライト・ホテルの利用が便利でお得になる
搭乗時ボーナスマイルが一般カードの2.5倍もらえる
ANAワイドゴールドカードなら搭乗時ボーナスマイル運賃倍率が10%の一般カードに比べ2.5倍の25%になります。
区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25%
クラス・運賃倍率100%の場合で国内・国際線の利用でどの程度の差になるかを比較してみました。
東京(羽田)→沖縄なら区間基本マイルが984マイルですので、ボーナスマイルだけで往復296マイルの差がでます。
- 一般カード:984 × 10% = 98マイル(往復196マイル)
- ゴールド:984 × 25% = 246マイル(往復492マイル) 296マイルお得!
東京(羽田)→パリなら区間基本マイルが6,194マイルですので、ボーナスマイルだけで往復1,858マイルの差がでます。
- 一般カード:6,194 × 10% = 619マイル(往復1,238マイル)
- ゴールド:6,194× 25% = 1,548マイル(往復3,096マイル) 1,858マイルお得!
ビジネスチェックインが利用できる
ANAワイドゴールドカードならANA国際線エコノミークラスご利用の際にもビジネスクラス専用カウンターが利用できます。
空港内カードラウンジの利用が可能
国内の主要空港にあるカードラウンジが無料で利用できます。
ANAラウンジではありませんのでフリードリンク程度ですが、出発前のひとときをゆったり過ごせます。
IHG・ANA・ホテルズグループジャパン宿泊割引サービス
IHG・ANA・ホテルズグループジャパンの各ホテルに予約の際にANAカード会員であると伝えると、ベストフレキシブル料金(予約日や滞在日程によって料金が変動するおトクな変動型の宿泊料金)よりさらに5%割引になります。(一部利用除外日あり)
また、提携ホテル朝食・ウェルカムドリンクが無料になります。
このサービスは各ホテルまたはIHG予約センターに直接予約する必要があり、旅行会社や宿泊予約サイトなどを利用した場合には適用されません。
空港内免税店でのショッピングが10%OFFに
成田空港、羽田空港、関西空港のANAグループ空港内免税店でのお買い物が10%OFFになります。
※これまで割引の対象外だったANA一般カードも5%OFFになりました。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードは付帯する保険が充実
ANAワイドゴールドカードなら、ANA一般カード、ワイドカードに比べて付帯する保険の補償内容が充実しています。
特に国内旅行の場合旅行の度に別の保険に個別に申し込む手間もなく、年会費の差を考えると結構お得感があります。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードに付帯する旅行傷害保険
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードには、最高5,000万円までの国内旅行障害保険が付帯します。
また、ANA一般カードでは最高1,000万円までだった海外旅行傷害保険、国内航空傷害保険も補償額が最高5,000万円までとなりますので、保険がかなり充実した内容になります。
ショッピング保険が国内での利用条件なしに300万円まで補償
ANA一般カードでは、国内でのショッピング利用はリボ払い・3回払い以上でしか付帯しないショッピング補償が、国内のショッピングも1回払いでも300万円まで補償されます。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードにSuica やPASMOは付帯していないが複数持ちは可能
ANA VISA/MASTER ワイドカードには、SiucaやPASMOが付帯したカードは用意されていませんが、ANAカードの場合、複数のANAカードを保有することができますので、ANA VISAワイドカードを持ちつつ、SuicaチャージやPASMOのチャージ用などに保有するのも結構おすすめです。
というのは、これらの2枚はリボ払い+利用で年会費を826円(税込)まで下げることができ、毎年の継続時に1,000マイルもらえることを考えると、年会費以上のお得になるからです。
それぞれのカードについてはこちらで詳しく紹介していますので、是非ご覧ください。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードはApplePay対応
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードはApplePayに対応していますので、iPhone7以降、Apple Watch Series2以降などフェリカ対応機種にカードを登録すれば、iPhoneやApple Watch SeriesでiDが使えるようになります。
ApplePayのウェブ・アプリ決済はVISAに対応していないためApplePayを利用したい方はMASTERを選ぶのをおすすめします。
ANA VISAカードのお新規入会キャンペーン
ANA VISA/MASTERカードでは大量にマイルがもらえる新規入会キャンペーンが実施中ですので、上手く利用して一気にマイルを獲得すれば、特典航空券でお得に旅行に行けそうです。
キャンペーンの詳細は公式サイトにてご確認いただけます。
ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードのメリットまとめ

ANA VISA/MASTER ワイドゴールドカードの主なメリットをまとめてみるとこんな感じでしょう。
- 10マイル移行コースが無料のため、一般カードとの維持費の差は1,673円
- 年間の利用金額50万円以上のステージ適用後のボーナスポイントが一般カードの2倍に
- フライトボーナスマイルが一般カードの2.5倍の25%にアップ
- 国内主要空港のカードラウンジが無料、で出発前にくつろげる
- 国際線ビジネスチェックインで混雑を回避
- 海外・国内旅行傷害保険が最高5,000万円まで付帯
- 国内の買い物でも1回払いで最高300万円までショッピング補償がつく
- ApplePay対応
海外旅行や国内の旅行も年に数回利用される方は、マイルも多く貯まって、ラウンジも利用できたりとワイドゴールドを選んだ方が満足度は高いのではないかと思います。
主にショッピングで利用する方はどこまでコストにこだわるかはあると思いますが、国内のショッピング1回払いでショッピング補償が受けられるというの安心感は結構大きいと思います。
特にフライトの予定がある方は、新規入会キャンペーンでお得にもできますので、ゴールドをためしてみてはいかがでしょうか?
キャンペーンの詳細は公式サイトにてご確認いただけます。
カードの利用金額や旅行の頻度などでグレードを比較した記事はこちらでご覧いただけます。
その他のANAカードに関連する記事はこちらをご確認ください。